丁抹よろず帖
北欧デンマークに在住のメンバーから、生活感溢れるデンマークをお届け
2007/02
24
ゆたかさんのブログへのコメント
大雪でいろいろ混乱があったここ3日間。今日雪のためメールで課題を提出してひと段落、一週間後には口頭試験がある。
ちょっと一息、このHPに一杯更新があるじゃありませんか!
ほんとに、試験の度に書かずにはいられない話題がでてきちゃうんだから・・・
ゆたかさんの日記のコメントを書き始めたら案の定長くなっちゃったのでこちらに載せることにしました。
****************** 以下コメント *******************************
うぉぉぉ、試験課題にぴったりの内容ありがとうございます。これは私宛のメッセージでしょうか?
私は逆にあまり政治的、公的部門への責任には興味がありません。
問題は施設内の管理側の職場環境の整備と責任、とペダゴッグ自身に大きな責任と問題があると思います。
ゆたかさんのおっしゃる通り、3年そこそこ勉強したくらいでライセンスを得て一人前顔をして働くペダゴッグならやめちゃった方がいいです。人とかかわるお仕事、とくに社会で弱い立場におかれている人のサポートに回る仕事は生涯勉強、という気持ちがなければいけないと思う。 学校で学んだことは基礎知識を身につけただけのこと。卒業して働き始めるペダゴッグは社会人1年生、そこから初めてユーザーを通して人、そして自分という人間を学び始めるくらいの気持ちで。
キルケゴールの言葉はペダゴッグだけじゃなくて福祉にかかわる人、それ以外でも根本的なことだと思う。これがしっかりわからない人間にはこのタイプの仕事はさせてはいけない、といったらいいすぎでしょうか、でもそう思います。
以前娘の障害のことでもふれた言葉「助けてあげる」。障害者を「助けてあげる」仕事、と思う人は自分が上にたって見ていることになる。
Anerkendelse、日本語訳ができないけど、ユーザーを一人の人間として認識して同じ目線で相手を理解尊重すること。自分の知識からくる横柄的、支配的な押し付け教育を避けお互い人間として平等の立場で信頼関係を築き上げていくことが大切。それが日常つい欠けがちだと思う。
だから私はペダゴッグを「教育者」と日本語訳するのに抵抗がある。
ペダゴッグの立場は勿論今まで習った知識を踏まえてユーザーのニーズを見極め先に回ってみたり、ユーザーと同じ地点(キルケゴー)に一緒に立ってみたり、ユーザー自立の為に一歩下がって見守ったりすることも必要である。
「教育者」のようにユーザーの上に立って何かを教える、というのは私の中でのペダゴッグの理想像からかけ離れている。だから日本の幼稚園の「先生」と訳されるのも困る。
実習を通して感じたことは、日常の活動やコミュニケーションを通じて自分がユーザーから学ぶことの方が多かったからです。
Selvreflektion, Selvafgrænsningなど自分の考え、行動をしっかり把握し、自己反省、改良点などを常に考え行動し続けることが必要。 仕事をする時も自分一個人としての考え・感情・経験などをユーザーときっぱり分けて接することも基本。
子供を叱る時、ユーザーを叱ったり落ち着かせるための措置として薬をあげたり、体を押さえつける時、一体誰のためにこれをしているのか振り返り客観的に見れる力も必要だと思う。自分の為?ユーザーの為???
公私の区別がつかず、障害者理解を深めない人間がユーザーが言った一言でカンカンになって怒ったり、自室に閉じ込めたり、不要に薬を飲ませて、「スタッフが過ごしやすい環境」中心になったままで平気でいるのがおかしい。 施設はユーザー中心であるべき。
そこで考えなきゃいけないのは施設の管理体制。管理側にはゆたかさんも書いてる精神的に余裕がなくなり追い詰められる環境、スタッフがストレスが溜まりがちな職場をどういうふうに改善できるかを見極め実行する努力も必要。
スタッフのシフト、ペダゴギックや障害者理解を深めるためのコース参加への義務付けなどや、スタッフ内でのスーパーヴィジョン、フィードバックなどなどの体制も充実させるべき。
いくら大臣や県の責任者の首を切ったところで前述のことが改善されない限りこの仕事環境は変わらないと思う。ペダゴッグの意識改善、専門知識向上の勉強の為に休職ができる制度の条件が整っていることなども望まれる。それを充実させるには県・国などからの予算が必要になるし政治レベルで法的にそれが保証されることも必要・・・
山ほどの本を読んで理論ではわかっている。こうして批判的な見方もできる。
でも大学や専門養成学校でレベルの高い理論を学んだところで実践にいかされなければただの知識で終わってしまう。
実際自分が専門知識がいかされない、ユーザーの人権をすっかり忘れているような環境で働き始めたらどうなってしまうだろう???この考えを持続させられるだけの強い精神力があるか、というと不安になる。実際の現場にいなければわからないことは山ほどあるだろう・・・・
・・・とまあいろいろぐるぐる考え込んでる毎日でございます。
ここまで書いて・・・悔し泣き事件の日記はこっちに書いてないからなんのことだかわからない人も一杯いるかもしれませんね。
でもこれからまた本を読みます。ゆたかさんの専門のインクルージョン、Bent Madsenですよ。
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