丁抹よろず帖
北欧デンマークに在住のメンバーから、生活感溢れるデンマークをお届け
2006/01
12
Paedagog ペダゴッグ
プロフィールにあるPædagog Seminarietとは一体何だろう、と思っている方もいらっしゃるでしょう。
ペダゴッグ・Pædagogになる為の学校です。〈 説明になってない! 〉
システムが違うので日本にぴったり相当する職業・学校がないと思います。レベルとしては高校と大学の間くらいでしょうか。
短大、専門学校に近いのかもしれませんが期間は3年半、最後の半年に論文を書いてBachelor(学士)を取得することになります。教師になりたい人はLærerseminarium に行きます。
ペダゴッグ・Pædagogとは・・・・・・ 13年前発行のデンマーク−英語辞書を引くと“Teacher, Educator(教育者)”とあります。
ゆたかさんに尋ねると“ゴック”というお返事が・・・。
上記の通り教師養成学校は別にあるので、学校の先生ではないんです。「教育者」とは一体何か具体的なことがわからないのでそうともいいきれません。でも人に携わったお仕事。
だからその養成学校Seminarium は人間とその周りとの関係等を心理学、社会学、民族・人種学・哲学etc.を通して勉強し、現実の社会で実践することを目標とした教育機関。
その過程で自分という人間について、自分への発見、可能性と限界、自分の感情とそのリアクション等、結果として学ぶことになります。
この職業範囲は広いです。保育士として健常者、各障害者の保育園、幼稚園、学童保育所(Fritidshjem・SFO)、Ungdomsklub=小学4 年以上中学生まで対象のクラブで(日本の学校のクラブとは意味が違う)、親が薬物・アルコール中毒の子供や暴力/性的虐待を受けた子供を市/法廷が判断して家庭から移した保護施設で、又は大人の身体/精神障害者の施設、未成年犯罪者の更生施設、中毒者のリハビリ施設でも働く資格をもった職業です。
子供の世話をするだけではない、教師でもない、介護ヘルパーでもない。ソーシャルワーカーというのかな?
でも私はソーシャルワーカーの仕事内容・範囲がはっきりわかっていないので肯定できませんが・・・。
ゆたかさんのブログ‘自分で決めること’にあるプロの専門職人です・・・
子供、障害者一人一人のニーズにあわせて情操教育、人格形成、自立心・自尊心を育て“善い人生”を得る為にサポートをする職人。
“善い人生”とは一体何かは個人によって違います。
例えば、自閉症の子供の施設で働くとします。まず自閉症とは何か、どういう典型的特徴・例外があるか、それに合わせたメソッドを勉強・把握した上で、子供の現在の状況を観察・理解し、その子が障害と共に善い人生を得るのにはどういう方法があるかを考えサポートします。(これはデンマークの哲学者 Kirkegaardの思想がベースになっています。)
幼稚園に通う子供が乱暴で、周りの子供達が一緒に遊びたがらないとします。ただ叱って社会のノルマを教えるのではなく、やはりここでも児童心理学、発達過程を把握したうえで、その子供の行動の観察、その行動の奥に隠れている動機/原因を見つけ、そこからどうやって問題的な行動をいい方向へ転換させ、善い人生を得ていくかを考え実行したりします。
・・・どうでしょう、少しご理解頂ましたか・・・?
詳しいことはこれから先、ケース・バイ・ケースで書いていこうと思っています。
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