丁抹よろず帖

北欧デンマークに在住のメンバーから、生活感溢れるデンマークをお届け
2006/01
02

美術鑑賞  



画家仲間やテレビで見る有名な画家は自分の作品についてや、それに関する考えとかを話したり、自分をアピールするのが上手な人が多いです。


私の絵画を見た人に作品の説明とか作品に至った裏話とかを聞かれます。
私が答えるのは絵の具の種類とかテクニックについてだけで、極力、絵の内容については答えないようにしています。
「もっと自分を売り込まなきゃだめよ。」とはよく言われます。たしかにアピールすれば買い手や画廊とか見つかりやすいかもしれない。・・・だから未だに無名です。



でも自分を言葉で表現するのがベストだったら画家より詩人とか作家になっていたと思う。別に説明ができないわけではないけれど、画家になったのは自分の考え、感性をヴィジュアルに表現するのが目的だから言葉での説明は邪魔になる。
説明がなければ理解できないのであれば私の絵がその人の心に届くタイプの絵じゃなかったっていうこと。説明を聞いた人はその説明を基にした見方しかできなくなる。手品のタネが判るとそれ以降何度みても感動できないのと同じ。そんな理由でタイトルを一見無関係な題名にすることもあります。


見ている人にその人なりの解釈や、絵に見えるものを聞くのはとても面白い。私が全く考えていなかったモティーフがその人には見えたりする。
私の目的は、絵のモティーフや色、構成などが見る人の心に何らかの形で届くこと。例えば自分の幼少時代を思い出すとか、右かどの青色が好きだ、とか、ただみてるだけで心が落ち着くとか。それで私の目的は達成できたことになる。絵の好みはそれぞれだから見に来る人全員に気に入ってもらえることはないのは十分承知しています。100人来たうちたった一人でも家に帰った後私の絵を思い出してくれる人がいたら嬉しいです。


デンマークの美術館はルーブルとかテイトギャラリーとかに比べると規模は小さいですがその分ストレスなしで1日まるまる使ってゆっくり鑑賞できるので、私は好きです。そこで鑑賞するときもパンフレットとかは見ずに会場に入って全体を見回して印象が強いものを最初に見ます。有名・無名に関係なく概念を持たずにいろんな絵を鑑賞体験するのがわたしの鑑賞の仕方。そのあとどうしても忘れられない絵をスケッチブックに軽く構成を描いてタイトル、名前、年を記入します。その後でパンフレットや絵葉書を買って帰ることもあります。家に帰ってからもスケッチを見ながら絵を思い出して、今日はいい絵を見た、と思えるのは幸せなひと時です。


私が好きなデンマークの画家は沢山いますが、美術館へ行ったら絶対一目見ないと気がすまないのは、1900年代前半に活躍した“ボンホルム・ Bornholmの画家達”。Bornholmはデンマークよりもスウェーデン南部に近い島です。一般的に有名で本やカレンダーがでている画家はOLUF H遵KST, EDWARD WEIE 。
同時期にボンホルムで風景画やモデルを描いたスウェーデン出身のKARL ISAKSONの作品は前者2人にくらべると一般の人には知られていませんが、私は色使いがお気に入りです。


著作権の関係でここに絵を紹介することはできませんが、上記の名前をコピー、添付してGoogleなどで検索すると沢山結果がでてきます。著作権を理由に絵が載せられないサイトが多いですが時間がありましたらお試しください。


デンマークのリンクの規則がわからないので、国立美術館やオーフスの美術館に興味がある方は、Statens Museum for Kunst 、Aros Aarhus Kunstmuseum で検索してみてください。美術館や大きなオークションのサイトはデンマーク語から英語版にかえられるところが多いです。

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