ゆたかとエグモント
デンマーク エグモント教員片岡豊によるWEB日記
2008/05
01
問答の大切さ
2?3日前にテレビ・ニュースでみたことだが、コペンハーゲン郊外のある保育園では、「民主主義」を教えるために、保育園の生活で子供に関わることは、すべて子供たちの意見を取り入れて決定するという方法をとっているそうだ。
例えば、新しく遊具を購入するときには、いくつかの選択肢をイラストにして子供にみせ、それを投票(イラストに丸バツをつけさせて)で選ばさせる。
園長さんは「ランチにはお菓子がほしい。お昼寝はしたくない」という要求を子供たちがだしてきたらどうするかという記者の質問に答えて、「まずは子供たちの意見を取り入れてやってみる。そして次の日に、お腹は一杯になったか?昼寝無しで疲れなかったか?」というふうに、みんなの体験を通して、教えるようにしているとのこと。
この例は、テレビのニュースになるくらいなので特別かもしれないが、教育方法としては類似したやり方が一般的に受け入れられていると思う。
例えば、保育園では、その日のやることを、子供たちに選択肢を与えて、話し合いながら決めたり、小中学校あたりになると、さらに子供たちの意見を聞きながら授業が行われるようになってくる。動機付けが教育ではとても大切と考えられているからだ。
デンマークの子供たちは、話合いを尊重する姿勢がとても強いように思われる。悪く言えば、好き勝手なことを言い合い、大人ぶった言い方を早い時期から身に着ける。だから「口げんか」が得意で、僕などは全くかなわない。
とにかく理屈っぽい。本人が納得いくまで説きつめてくる。面倒くさくなったり、時間がなかったりして、話を「切捨てる」とメチャメチャに怒られる。
「黙って言うことを聞け」式タイプは全く通用しないこの国で、大人はどうやって対応したら良いのか?トントンと説明をすればよいか、というとそうではない。つまらない話には耳を傾けてくれない。面白おかしくすればよいかという、それだけでは尊重してくれない。大人になるのって難しい、そういつも思う。
先日、本屋で何気なく本を見ていたら、「質問のしかた」という本があったので、パラパラとめくってみた。序言に「対話で大切なのは質問だ」と書いてあったから。まあ、これまでも見たり聞いたことのある説なので、何も299kr(6000円!!!)のお金を叩いて購入するまではないのだが、何となく気になって買って読んでいるところ。また読み終わったら報告するかもしれないけれど、読みながら、民主主義思想の元祖である「ソクラテス」は、問答することが最も大切であるということを、教えてくれているのだということが何となく分かってきた気がする。 ・・・ そういえば禅でも問答ごっこするな。フムフム。
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