ゆたかとエグモント

デンマーク エグモント教員片岡豊によるWEB日記
2005/11
25

インクルージョンてなに? その2



息子のカスパーがドイツに行くので、最寄駅まで車でお送り。途中で、パスポートを忘れたことに気がついて、ひっくり返し。1本おくれの列車で出かけていった。やれやれ。これで週末はしずか。その後、エグモントに用事で出向いて、ついでに昼食を頂く。相変わらず、ワイワイガヤガヤ。明日の夜は正装パーティだそうだ。何人かに誘われたけれど、ぐっとこらえた。少しは家庭サービスもしないと。うん、えらい、えらい。掃除機かけて、犬の散歩をして、えーと、あと何かあったかな。まあ、男なんてこんなもん。このくらいで、「サービス」したと思ってるんだから。すみません。お食事食べさせていただきます。奥様。このくらいでやめておこう。あまり茶化すと、怒られるから。
 それで話をちょっと戻して、インクルージョンのこと。あまりわけ分からないカタカナつかうと嫌がれるので、なんか適切な日本語探しているんだけれど、ないな。包括と包容だとかつかってもカタカナと同じくらい分かりにくい。もしインクルージョンってなに?てきかれても言葉でぱっと答えはでてこないけど、あえて今の僕が感じていることを表現するとしたら、タニャという女の子の生徒の言ったことが当てはまっているような気がする。タニャは19才の女の子で現在、エグモントの生徒。腰に支障があって片足が自由にきかない。小学校高年ころまでは普通学校に通っていたけれど、皆についていけないので、障害児だけの養護学校に移り、そこを卒業してからこの8月にエグモントにきた。エグモントでの生活はまだ3ヶ月ほどしかたっていないけれど、彼女の印象をたずねてみた。彼女はにっこり微笑んで「自分が思っていたより自分は障害者ではないんだっていうことに気がついた」、そう彼女が話してくれた。この何気ない言葉に僕はあやうく涙をこぼしそうになってしまった。エグモントを通る若者は、障害を持っている、ないに関わらず、一つの人生を歩んできている。息子のカスパーの親友は14歳の時に自宅の屋根裏で首をつって自殺した。金髪でハンサムな14歳の子供にとって耐えることができなかった人生。いろいろな障害を持ちながら、「アイスランドの乗馬学校に行くのが夢」と目を輝かして語るタニャ。・・・インクルージョンてなんだろう、と考え続けている今日このころ。。 "

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