エグモント生徒の日記

北欧デンマークの今。エグモント留学生の現地からのレポートです。
2008/03
05

ムハンマドの風刺画



2005年9月に、デンマークの日刊紙に掲載されたムハンマドの風刺漫画を巡り、イスラム諸国の政府および国民の間で非難の声が上がり
外交問題に発展した事件がありました。
〔くわしくは、ウィキペディアを参照〕
それが、なぜか最近になってまた
その漫画を描いた風刺画作家を殺すという脅迫文が
一部のイスラム系の人間から出たことから、
デンマークで大きな話題となっているのです。
朝の集会でも、学校全体で意見を出し合ったのですが、
「どちらにも言い分がある」
「デンマークには表現の自由という権利がある。
それを侵害するようなイスラム系の人間はこの国を出て行くべき」
などなど、過激なものから中立的なものまで様々。
この事件については
インターナショナルラインの授業でも話し合いが
ありました。
デンマーク人である先生ティナとヘルティーは
デンマーク擁護の立場で、
「あれはデンマーク流のユーモア、ジョークよ。
それに、新聞社はイスラム社会に問題提起のきっかけを
与えてあげようとしただけ」とのこと。
私を含めてインターナショナルの生徒は、
「問題提起をしてあげた、という態度はどうなのか?」
「他にやり方があったのでは」
「イスラム社会にとってムハンマドは神聖なもの
ジョークにしていいものといけないものがある」
と、どちらかというとイスラム寄り。
もちろん、殺人の脅迫はやりすぎだし、
現にいくつかの中東の国であったような過激な反・デンマークの
行動はおかしいと思うけれど、
表現の自由をかざして、
他者の尊厳を傷つける〔それが結果的であったとしても〕
ようなことをしてもいいのか?
この事件における激しい論争の背後には、
長年のデンマークにおけるイスラム系移民の問題が
絡んでいるので、余計に複雑だとはおもうけれど、
自分も今この学校ではマイノリティ
例えユーモアやジョークであっても、
日本の文化を揶揄するようなことをされたとしたら、
どうだろう・・・
そういえば、今回のテーマ週のミュージカルには、
日本人の役もあったのですが、
その役は、いつもカメラをぶら下げていて、
ダサい半ズボンをはいた、
おかしな英語を話すという、笑いもののパートでした。
まーそういう日本人もいたわな、という感じでしたが、
でもいい気持ちはしないですね。

マイノリティとして暮らすということ。
表現の自由を大切にするということ。
文化の違いから衝突したときに、いかに和解点を見出すか。

移民の問題は、デンマークが今後もずっと
取り組んでいかなくてはならないこと。
ムハンマドの風刺画がもたらした一連の事件と論争を通して、
デンマーク人の新しい側面を見た気がします。
どう思います?



>どう思います?

考えてみます!

ちょっと思ったのは、
自分の感じたことを相手に伝えてもいい、
という権利を、
みんながひとりひとりが持っているのは確かだけど、
相手を傷つけてもいい、
という権利なんて無いんだよね。

こんなシンプルなことで話が終わるような問題じゃない、
ということは分かるけど、
そんなシンプルなことも実は大事なんじゃないかな、と。

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